2022年7月1日

全国の小・中学校で一人1台端末が利用されている中、多くの自治体は「学校の学習指導での活用」を一番の課題に感じていることが、文部科学省の調査でわかりました。
その対策として、授業の設計段階から専門のスタッフの支援を受け、ICT活用を促進している自治体の取り組みをご紹介します。
全国の小・中学校の約96%以上が一人1台端末を利用(2021年7月時点)

ICT活用の計画的・組織的なサポート
専門スタッフとICT支援員の連携

ちよだスマートスクール~JMCが授業設計から支援~
東京都千代田区では、「ちよだスマートスクール」と題した取り組み目標の達成に向けて、区立小・中学校のICT活用の促進に取り組んでいます。
2022年度からは、授業の設計段階からサポートする専門のスタッフを導入しています。
年間指導計画に対応したICT活用目的や方法の提案
・教科や学年を横断的に捉えた授業案の検討 など
専門スタッフが作成したICT活用事例をICT支援員が各学校へ案内するといった連携を図るなど、組織的なサポートにも力を入れています。

ICTを取り入れた授業づくりをサポート
より効果的な活用を提案

神奈川県開成町のICT活用~JMCが授業づくりを支援~
神奈川県開成町では、2020年度2月に小・中学校全3校で一人1台端末の活用を開始しました。
2021年度からは、ICTを取り入れた授業づくりをサポートする専門スタッフを導入しています。
全校への定期的な訪問と情報共有
・ICT機器のより良い活用方法や授業づくりを提案 など
授業でのICT活用事例を蓄積・共有し、先生方とともに子供たちの力を最大限に引き出す授業づくりを進めています。

学校のICT活用を長期的にサポート
次のステップを見据えた活用提案と支援

横浜市立高田中学校では2020年から専門スタッフが支援し、日常的なICT活用を進めてきました。
現在は、ICTとアナログを用途に応じて使い分けたり、新しい活用方法に挑戦したりと、授業の幅をさらに広げる段階まで活用を進めています。
ICTを「使うこと」が当たり前になった今、授業でのより効果的なICT活用に向けて、専門のスタッフによる支援を検討してみてはいかがでしょうか。

事例詳細

横浜市立高田中学校~JMCが授業設計から長期的にICT活用をサポート~

参考資料:ICT教育環境整備ハンドブック2022