2022年5月1日

GIGAスクール構想で一人1台学習用端末の本格運用がされてから、約1年が経過しました。
年度が切り替わる時期は、アカウントや端末などの、「年度更新」作業が発生します。
来年度以降の作業をスムーズに進めるためにも、作業内容の振り返り役割分担など、早めの検討が必要です。
事前に入念な準備を行い、スムーズな年度更新に成功した事例をご紹介します。

年度更新のタスクと役割分担の整理

相模原市では、年度更新のタスクを明確化し、役割分担やスケジュールを決めて、タスクを実行しています。
必要な事前準備などを把握できるので、スムーズに更新を進めることができます。
教育委員会・事業者のタスク(例)
・児童・生徒のアカウントの更新作業
・更新用の名簿作成
・不要端末の回収
・学校向け作業の手順書作成
・端末のデータ削除 など
学校のタスク (例)
・利用しているアカウントの洗い出し
・新入生アカウント情報配布
・学校管理アカウントの更新
・学校向け作業の手順書作成
・端末の棚卸 など
相模原市の年度更新スケジュール

学習データの引き継ぎを検討する

学習データの引き継ぎについても、検討が必要です。相模原市では、ChromebookTM を使用しており、児童・生徒の Google アカウント内の、データ整理を行いました。
手順書や学校に送る案内の作成などは、教育委員会・学校に負担がかからないよう、事業者に委託しています。
●年度が始まるときに行うこと
・Google Classroom(Google が開発した授業支援ツール)のクラスの作成
・教員・生徒情報の削除・更新 など
●年度が終わるときに行うこと
・卒業生に Google アカウント内のデータ引き継ぎ方法を案内
・Google Classroom のクラス情報更新
・不要なクラスのアーカイブ など
年度更新作業を事業者に委託する割合

スムーズに年度更新を進めるために、次年度に向けて対策を検討しましょう

トラブル対応・端末やアカウントの更新は外部事業者に委託
年度更新の一部作業は、外部事業者に委託すると、学校や教育委員会の作業負担を軽減できます。
例えば、年度更新中のトラブル対応、端末・アカウントの更新作業各種手順書の作成は、事業者が対応することも可能です。
昨年の対応状況を振り返り、事業者も含めて、作業の分担を検討してはいかがでしょうか。

Chromebook は、Google LLC の商標です。