2022年2月1日

個別最適で協働的な学びの一体的な充実を目指す

文部科学省では、新しい時代の学校施設の在り方を議論し、全ての児童・生徒の可能性を引き出す改革の方向性を示しました。

世界観を広げる学習空間

児童・生徒の学びのスタイルが多様に変化しており、
柔軟で創造的な学習空間の実現が学校に求められています。

新しい時代の学びが実現できる学校施設にするため、
今年度、PC教室や余裕教室などを整備し、
活用を始めた小・中学校の事例を紹介します。

新しい時代の学校施設整備例。床面投影をのぞき込んで

ICT機器を活用して生徒の「学びたい」を叶える空間を実現

相模原市立緑が丘中学校は、教室や廊下などを一体的な空間にし、ICTを活用した創造的な学習環境の整備をしました。

「生徒自身が成果を広く発信できる場」 
「創造的な活動を行う場」として活用されています。

●相模原市立緑が丘中学校 小泉勉校長先生コメント
整備した学びの空間は、生徒たちに高揚感と期待感を持って受け入れられ、教師側にとっても学びに対する意識改革の契機となっています。

●相模原市教育委員会 渡邊茂一指導主事コメント
一人1台端末を活用した学びが当たり前になる中では、学びの空間自体の再考が求められています。

壁面大型ホワイトボードを使用した臨場感溢れる授業
想像力が膨らみ、自由で活発な意見交換がはずむ床面投影


旧多目的室を活用した自分から学びたくなる空間

座間市立東原小学校は、旧多目的室に機材や什器を整備し、児童が多様な学びに取り組める部屋にしました。

「新しい授業スタイルに対応できる」「自発的に学習に取り組める」「充実した協働学習ができる」学びの場として活用されています。

●座間市立東原小学校 大谷校長先生コメント
入るだけでワクワクできる教室での授業を通して、将来必要となるICT知識や技能、発想の深まりを日々実感しています。

●座間市教育委員会コメント
「予測困難な時代」を生き抜く子どもたちに、生きる力を育成することが必要です。「豊かな心の育成」を目指す上で、大変有意義な取り組みであると考えます。

グループ活動がしやすい可動式のチェアや5角形デスク、ホワイトボード 本格的なプレゼンができる壁面大型ホワイトボードや照明

新しい時代の学びを実現する魅力ある教室環境が必要

新しい時代の学びを実現する学校施設を創造するには、方針や方策を検討し、具体的で段階的な計画策定をするなど、早い時期から調整を始める必要があります。

紹介した事例は、2021年から新しい時代の教室づくり計画を始め、JMCと共同で整備、研究を進めております。

まずは、役割や価値の見直しが必要なPC教室や余裕教室から、新しい活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。

「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」 中間報告【概要】
「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」 中間報告【本文】

「新しい時代の学び舎」目指す姿。 学びへの興味・関心が高まる。 豊かな発想が生まれる。 探究心や好奇心が膨らむ。 主体性を持って学習に取り組める。