2022年1月15日

時間外勤務が多いという教職員の働き方を変えるため、神奈川県南足柄市はテレワークを推進してきました。
自宅でも校務が行えるICT環境を整備していたことが、 コロナ禍の働き方にうまく合致したといいます。
文部科学省が推奨していたように、テレワークは感染対策に加えて、児童・生徒の学習や先生方の業務を止めないための有効な手段だったと思います。
先生方がさまざまな状況に合わせて働き方を選択できるメリットを感じましたね。(菅佐原主事)
南足柄市教育委員会の遠藤指導主事と菅佐原主事に当時の状況や今後の取り組みについてお話ししていただきました。
南足柄市教育委員会教育指導課
遠藤友樹指導主事
菅佐原由彦主事

テレワーク活用で分散出勤
臨時休校中も柔軟に対応

南足柄市教育委員会では、製品の活用状況からテレワークの 利用データを学校ごとにグラフ化するなど、
分析を進めています。 毎月の活用状況を見える化した結果、緊急事態宣言が発出された2020年4月以降の
テレワークの利用状況が増加していたことがわかりました。
学校休業期間には、テレワークを活用して教職員が出勤するタイミングを分散していた学校がありました。学校からテレワークに関する問い合わせもなく、日々変わっていく状況に合わせて、各学校で判断してもらえていました。また、製品を導入した企業に実施してもらった全教職員向けの研修のおかげで、安心して利用できていたようです。(菅佐原主事)
テレワークの利用増加

先生方が扱いやすい操作感と安心感
テレワーク時の情報セキュリティ対策

簡単な操作感
運用面の安心感
テレワークを推進するためには、児童・生徒の個人情報が 外部に漏れないよう必要な情報セキュリティ対策をする一方で、 先生方にとって扱いやすいテレワーク製品を選ぶことが重要だと考えていたそうです。
現在、運用している製品は、USBキーを挿すだけでデータの複製を制御したり、インターネットへの接続を
制限したりできるので、重要な情報を簡単に守ることができます。
また、以前に使用していたセキュリティ製品よりも故障や交換が少なく先生方にも安心して使って
いただいています。(菅佐原主事)

教職員がさまざまな働き方を選択できる
ICT環境整備とルールづくり

学校ICT環境の変化に合わせて新しいルール作る際に、先生方の働き方そのものを見直していくことも重要です。
コロナ禍の学校事情に合わせて、職員室以外の空き教室でも業務をしたいという意見も出ています。
校内でもさまざまな働き方ができるように先生方のご意見も伺いながらICT環境の整備を進めていきたいと思います。(菅佐原主事)
どのように仕事量を減らし効率化するか、在宅でできる業務があることを考慮しながら、働き方の選択肢にテレワークがあることを前提にルール作りを進めていきたいと思います。(遠藤指導主事)
教職員の働き方改革や新型コロナウイルス感染症対策として、 テレワークを検討する際の参考にしてみては
いかがでしょうか。
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ICT環境整備ルール作り