教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)は、令和6年6月27日に「令和5年度 学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書(第1版)を公表しました。
本報告書には、令和5年度に発生した情報セキュリティ事故の集計結果や発生件数の推移、事故の特徴などの調査結果がまとめられています。
学校や教育機関でデジタル化が進んでいる今、セキュリティ事故の要因が変化しつつあります。
セキュリティ事故を1件でも減らすために、近年起きている事故の傾向を知り、時代に合わせた対策をする必要があります。

情報セキュリティ事故の傾向

過去3年間で多かったセキュリティ事故の種類TOP3をご紹介します。
「紛失・置き忘れ」や「誤送信」など、いずれも人為的なミスによるものということが分かります。
令和4年度の調査までランクインしていた紙媒体による「誤配布」に代わり、令和5年度はデジタル媒体による「誤公開」がランクインしました。


さらに、漏えい経路・媒体別に見ると、新たに「インターネットサービス・アプリ」がランクインしました。
学校でクラウドサービスが使われるようになったため、誤設定などによるセキュリティ事故につながっていると考えられます。

漏えい経路・媒体
書類
電子メール
USBメモリ
インターネットサービス・アプリ

次のページでは、多発しているセキュリティ事故の事例をご紹介します。
ご自身や組織が直面しうるリスクを把握し、適切な対策をしましょう。

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