横浜雙葉小学校 (神奈川県)

課題
  • 校務でICTを有効活用したい
  • セキュリティを強化したい
  • 教職員の負担を軽減したい
導入製品・サービス
    • Hardlockey
自治体規模
9校以下
プロフィール

横浜雙葉小学校
〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町226
https://www.y-futaba-e.ed.jp/

印刷用資料
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取材日
2003年

1997年にパソコン教室を新設。校内LANの整備も完了し、パソコンを積極的に活用しています。導入当初は、先生用と児童用のIDを使い分けセキュリティを保っていました。2003年度には、先生1人に1台のノートパソコンを支給。指導要録の電子化を新たに行いました。しかし、そこで問題になったのがセキュリティ。指導要録を電子化することにより、重要なデータをサーバーのハードディスク内に保存する必要がありました。

これに伴い、より高度なセキュリティが要求されたのです。「セキュリティについて検討していた時に、展示会でHard Lockを目にしました」と平野先生。

「Hard Lockを知るまでは、2系統のLANを整備するという案もありましたが、既存のネットワークとは別に、もう1系統のLANを整備することに躊躇していました。しかし、Hard Lockは既存のネットワークをそのまま使用して、簡単にネットワークを切り替えることができる。それが導入の決め手となりました」。

使い方は非常に簡単!

先生が重要なデータにアクセスする場合は USBキーを差して使用する
▲ 先生が重要なデータにアクセスする場合は
  USBキーを差して使用する

「ネットワークを切り替える際に、IDやパスワードではなくUSBキーの抜き差しだけで、簡単に切り替えることができるというのが便利です」と矢野先生。しかし、あまりに簡単すぎて、先生方のセキュリティに対する意識が低くなってしまうのでは、と危惧された点もあったそうです。

「とはいえ、パソコン初心者の先生方がセキュリティを偏重するあまり、パソコンを使うこと自体を敬遠されてしまっては本末転倒ですからね」。管理者にとって、セキュリティ対策と利用者への意識づけは難しい課題だったようです。

使い方も慣れてきた今では、「このUSBキーでセキュリティが保たれている」という意識を持っている先生も増え始めたそうです。


余計な興味を抱かせないことで不安を解消

23台のパソコンが稼働し、放課後も解放されている。学習利用時は優先貸出も行う
▲ 23台のパソコンが稼働し、放課後も解放されている。
  学習利用時は優先貸出も行う

Hard Lockを導入する前は、先生用と児童用のIDとパスワードでアクセスできる領域を分けて使用していました。しかし、パソコンルームで使用する際に先生用のIDでログインすると、次回使用する時に先生用のIDが表示されてしまいます。先生方には使用した後に生徒用のIDを再度入力しておくようにお願いをしていました。しかし、うっかり忘れてしまうこともありました。もちろんパスワードで保護されているので、データを見られてしまう事はありませんでしたが、生徒が「何だろう?」と思ってしまうことがあると同時に、先生方からは「もしかすると間違って児童にアクセスされてしまうのでは?」という不安もありました。

Hard Lock導入後は、USBキーの抜き差しとパスワードの管理となったため、先生用のIDが残ることがなくなり、生徒に余計な興味を持たせてしまうことがなくなりました。


2種類のUSBキーを使い分けてセキュリティレベルを維持

同校の特徴は、USBキーを2種類使い分け、セキュリティレベルを分けていることです。生徒が自由に使用できるネットワークのほか、先生のみが使用できるネットワークが存在し、先生専用ネットワークの中を「低・中・高」にセキュリティレベルを分けることで管理しています。しかも、USBキーを使用する領域は、保存と同時に暗号化されます。「万が一、サーバが盗難にあっても、データは暗号化によって守られます」と矢野先生。学校としてのセキュリティに対する意識が非常に高いことがうかがえます。


利便性と安全性の向上でパソコン利用が拡大。電子化の利点を改めて実感

実際にHard Lockを使用してみてどうですか?との質問に平野先生は、「電子化する前は、すべて手書きでした。手書きだと間違ってはいけないというプレッシャーを常に感じ、ストレスになっていました。しかし、電子化することによりそれが改善されました。しかも、USBキーを差していればデータが守られているという安心感もあります。電子化されて便利になったと実感しています」。

同じ質問にパソコンを管理している矢野先生は、「導入当初は、ネットワークを切り替える際に時間がかかり、フリーズしたのでは?と勘違いする先生もいました。しかし、その点をジェイエムシーに相談し、システムを調整することで切り替えまでの時間を短縮させることができました。動作も安定しているし、今のところ大きな問題は発生していません」。


セキュリティ対策の重要な課題とは

写真左 矢野先生 写真右 平野先生
▲ 写真左 矢野先生 写真右 平野先生

最後に両先生はこう語ってくれました。「Hard Lockを使い始めてまだ半年ですが、学校のセキュリティ対策の今後を常に考えています。ひとつ言えることは、セキュリティと使い勝手は相反する場合が往々にしてあります。セキュリティと使い勝手を天秤にかけ、どのレベルに焦点を合わせるかをしっかり考えたうえで対策をとるのがよいでしょう」。

ネットワークの利便性とセキュリティ。このバランスはどのような環境でも大きな課題です。利便性を極力そこなわずにセキュリティを強化できるHard Lockを導入いただいたことが、日々セキュリティ向上に努める同校の一助になったようです。