横浜市立高田中学校 (神奈川県)
- 課題
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- 授業でICTを有効活用したい
- 教職員の負担を軽減したい
- プログラミング教育を推進したい
- 導入製品・サービス
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- ICT支援員
- ICTカリキュラムコーディネーター
- タブレット端末活用支援
- 自治体規模
- 100校以上
- プロフィール
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横浜市立高田中学校
神奈川県横浜市港北区高田町2439
https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/takata/
- 印刷用資料
- ダウンロード(PDF:594KB)
- 取材日
- 2022年4月取材
横浜市立高田中学校は、2020年に横浜市教育委員会から「プログラミング教育推進校」に認定され、同年には一人1台端末を導入。そして2年間、JMCのICTカリキュラムコーディネーターの支援を受けながら、ICTを活用した授業を進めてきました。ICTカリキュラムコーディネーターの効果や、ICTを活用する意義など、同校の横田校長先生、田村先生、小池先生にお話を伺いました。
ICTを当たり前に活用できる環境にするために
横浜市教育委員会が認定する「プログラミング教育推進校」に応募されたという横田校長先生。民間企業のご出身で、ICTを当たり前に活用する環境を、学校でも実現したいとお考えでした。
横田校長先生は各クラスのプログラミング教育の初回授業には毎回参加し、「プログラミング教育の授業は、プログラミングだけが目的ではありません。これからのデジタル社会をデジタル市民として生きていくために、ICTとうまく付き合うことがみんなのミッションです」(横田校長先生)と、これからのデジタル市民として必要なことなどを生徒にお話されています 。
高田中学校と、通学区域内の高田小学校や高田東小学校は、高田中ブロックと呼ばれる併設型小中一貫校で、9年間を通した情報活用能力育成をめざしています。3校は連携を図りながら、小学校から中学校へ、継続性のあるプログラミング教育を推進しています。
プロのサポートのおかげで一歩踏み出せた
一人1台の学習用端末(Chromebook™)が導入された後は、田村先生がICT担当教諭として、他の先生に活用方法を周知しました。「私自身がICTの活用方法を学ぶだけではなく、使い方やルールなどを先生方に理解してもらうための時間を作ることが難しく、苦労しました。先生方が基本的な使い方をマスターするまで、JMCの方に何度も研修会を開いていただいて助かりました」(田村先生) 。
JMCのICTカリキュラムコーディネーターは、高田中学校の先生方が授業でICTを効果的に活用できるように、授業設計やアドバイスなどの支援を行いました。「プロのサポートがあったから、先生方もチャレンジできたのだと思います。ICTカリキュラムコーディネーターは授業にも参加してくださり、『困ったときに、すぐサポートしてくれるので安心して授業ができた』と先生方から聞いています。サポートいただけるという安心感で、先生方が『ICTを使ってみよう』と一歩踏み出すことができました」(横田校長先生) 。
豊富な実績と経験で、ICTを活用した授業作りをサポート
「ICTカリキュラムコーディネーターには、授業で使う資料作成から、授業を円滑に進めるためのアドバイスまで、幅広くご支援いただきました。豊富な実績と経験から『ここはアクシデントが起こりやすい』と授業前に教えていただき、注意を促すようアドバイスをもらえたので、授業中のトラブルも防げました」(小池先生)。
「ICTカリキュラムコーディネーターがいなかったら、ICTの活用は進まなかったと思います。印象的だったことは、生徒に課題を出すときに使う Google Classroom について頂いたアドバイスです。課題のファイル名に『要回答or閲覧』を記載するというアドバイスで、実践してみると、先生がGoogle Classroom にアップロードした課題の用途を生徒が理解しやすくなり、生徒とスムーズに課題のやり取りを進められるようになりました」(田村先生) 。
ICTを積極的に活用した学びを通して、生徒の自己肯定感や意欲を引き出す
高田中学校はICT活用の新しいステージへ向かいます。今後、「プログラミング教育推進校」としての経験や、一人1台の端末を生かし、どのように歩みを進めるのでしょうか。
「生徒は、先生がチャレンジしている姿を見ていますし、生徒も頑張っています。ICTを活用したさまざまな学びが増え、中にはICTの活用方法を、先生に教える生徒もいますね。学びを通して、生徒の自己肯定感や意欲を引き出し、『高田中学校で良かった!』と言われるようになることが目標です」(横田校長先生) 。
「コンピューターは昔なら筆やそろばんと同じです。あくまでもツールではありますが、使ってみれば、楽になる場面もある。自分たちのプラスになる使い方をすれば良いのです。ICTカリキュラムコーディネーターがいることで、いろいろ試したいという気持ちも生まれるし、安心して授業を実施できます。使用経験のないICT機器を使うときも都度サポートしてもらえるので、先生もICTを使った授業に挑戦しやすいと思います」(小池先生) 。
「ICTを活用すると、発言が苦手な生徒も意見の発信がしやすくなるのは、大きなメリットだと思います。もっとICTを活用できるようになって、たくさんの生徒にスポットが当たる機会を増やしていきたいです。また、ICTはアナログとの使い分けがポイントだと考えています。ICTを使った方が良いときは積極的に活用し、授業の幅を広げていきたいです」(田村先生) 。
※Chromebook は、Google LLC の商標です。