よこはま港南地域療育センター (神奈川県)
- 課題
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- 授業でICTを有効活用したい
- 教職員の負担を軽減したい
- 導入製品・サービス
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- ICT支援員
- タブレット端末活用支援
- 自治体規模
- その他
- プロフィール
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よこはま港南地域療育センター
〒234-0056 横浜市港南区野庭町631
- 印刷用資料
- ダウンロード(PDF:340KB)
- 取材日
- 2021年2月取材
「よこはま港南地域療育センター」は、横浜市港南区・栄区の0歳児から小学6年生を対象に、療育支援全般を提供しています。2017年には施設内のWi-Fi環境を整え、それに伴いICT機器の導入と活用の検討をスタートしました。同年内からはJMCと連携しながらICT活用を模索し、「療育×ICT」をキーワードに現場での運用を進めています。実際にどのような運用が行われ、効果を生んでいるのか、同センターの大芝秀樹氏にお話を伺いました。
「療育×ICT」で次なるステップへ
大芝氏はICTの導入を検討した理由について「世の中でICT化が進む中、療育の現場にもICTを活用することは当然の流れだと考えました」と語ります。
「一方でこれといったモデルケースもない中で、はっきりしたイメージがあったわけではありませんでした。ただ、ICTを導入することで業務が効率化し、子供もたちにとっても必ずプラスになるという確信はありましたね」。
専門家のサポートが大きな安心感に
ICT導入の際は、自分たちだけではなく専門的な視点が必要と考え、サポートをお願いできる会社を手探りで探したと言います。
「最終的にJMCさんにお願いしたのは、とても熱心に話を聞いてくれたこと、教育関係に強いことが決め手でした。導入後はICT支援員が現場に入り、ともに何をすべきかを考え、行動してくれました。現場にとっても専門家がいることは大きな安心感につながりました。例えば同じことを説明する際も、私が話すのと専門家が話すのでは説得力が違います。専門家からの説明を受けることで、現場も安心して導入・活用を進めることができたと思います」。
ICTが子供たちの可能性を広げる
では、ICT導入によって子供たちにはどのような効果があったのでしょう。
「iPadを使った療育プログラム見ていて一番思うのは、動画や画像をタイムリーに使うことによって、先生が伝えようとしていることを子供たちがよく理解しているな、ということです。つまり先生や友達と情報を共有できている。これって大人もそうだと思いますが、すごく気持ちのいいことで、楽しいとか安心するとか、こういったことが子供たちの将来の発想や行動力につながっていくものだと思います。その可能性をICTを通じて提供できているんだと思います」。
仕事の効率化がもたらすメリット
さらに、現場のスタッフには、どのような効果があったのでしょう。
「これまではそれぞれのスタッフが教材を手作りして、療育プログラムに活用していましたが、iPadとアプリを活用することで教材をつくる手間が省け、効率的に仕事ができるようになった部分があると思います。また、コロナ感染症対策として、部屋での密集を避けるために、Zoomアプリを使ってダンスのプログラムや、卒園式の様子を別の部屋で保護者が見られるようにするなど、ICTの活用が随所で見られるようになってきました。これらは『なんとかできないだろうか』という現場からの問いに始まり、ICTの機能を工夫することで解決につながっています。今後も現場の工夫や発想によって『療育×ICT』が、次なるステップに向かうことを期待しています」。
トライ&エラーを恐れない活用を
ICTの導入、サポートを検討する事業者に対し、大芝氏はこうメッセージを送ります。
「JMCさんは提案だけでなく、私たちの中に入り、ともに最善策を模索してくれる会社。パートナーとして本当に信頼できる存在です。ただし、それに頼るだけではICTの導入は進化しません。大切なのは管理部門・現場スタッフが、とにかく挑戦してみようという意欲を持ち、失敗を恐れずやってみること。そして必ずフィードバックをして次につなげていくことです。こうしたサイクルが軌道に乗れば、療育現場におけるICT活用の可能性が広がり、子供たちも保護者も、より安心して通っていただける環境が整うのではないかと思っています」。
「ただ公的機関の療育現場には、まだICTが十分に活かされていないのが現状で、当センターの母体である『横浜市リハビリテーション事業団』が運営する4つの地域療育センターのうち、iPadを療育に導入しているのは当センターのみです。一方で、私たちのICT活用に興味を持つ他センターのスタッフが増えていることも事実。私たちの取り組みがひとつのきっかけになって、ICTの導入・活用を進める療育の現場が増えていくことに期待をしています」。