南足柄市教育委員会 (神奈川県)
- 課題
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- 校務でICTを有効活用したい
- セキュリティを強化したい
- 教職員の負担を軽減したい
- テレワークを推進したい
- 導入製品・サービス
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- Hardlockeyスマート
- 自治体規模
- 9校以下
- プロフィール
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南足柄市教育委員会
〒250-0192 神奈川県南足柄市関本440番地
http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/machi/kyouiku/kyouiku/
- 印刷用資料
- ダウンロード (PDF:396KB)
- 取材日
- 2020年10月取材
南足柄市教育委員会は、以前から課題だった教職員の時間外勤務が多い状況を解決するため、平成31年度にテレワーク用パソコンとHardlockey(ハードロッキー)スマートを各学校に導入しました。その後、新型コロナウイルスの感染拡大によって学校休業期間になった際に、教職員はスムーズにテレワークを実施することができたそうです。Hardlockeyスマートの導入を決めた背景や活用状況、今後の取り組みについて、南足柄市教育委員会教育指導課の遠藤友樹指導主事と菅佐原由彦主事にお話を伺いました。
運用面の安心感が決め手に
南足柄市は、神奈川県の足柄上地区(南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町)に位置しています。南足柄市が働き方改革関連の製品を検討していた頃、近隣5町にはHardlockeyスマートの姉妹製品が導入されていました。菅佐原主事は、製品の使い勝手や運用面も意識していたといいます。「以前に導入していたセキュリティ製品は故障が多く、頻繁に交換をしていたので、先生方が安心して使えるように、よりよい運用をしたいと考えていました。Hardlockey製品は以前から足柄上地区で安定的に運用されており、故障が少ないといった評判を聞いたので、Hardlockeyスマートを導入することにしました」。
簡単な操作で情報を守る
さらに菅佐原主事は、テレワーク時の情報セキュリティ対策について、対策のしやすさや製品の扱いやすさも重要だと考えていたそうです。「テレワークを推進したいと思う反面、児童・生徒の個人情報が外部に漏れないようにセキュリティ対策をすることが必要でした。Hardlockeyスマートは専用USBキーを挿すだけでデータの複製を制御したり、インターネットへの接続を制限したりできるので、簡単に情報を守ることができます。そのため、先生方も徹底してセキュリティ対策ができていますね」。
「いざという時」に対応できる準備
新型コロナウイルスによる学校休業期間には、テレワークを活用して教職員が出勤するタイミングを分散していた学校があったそうです。「学校休業という緊急事態になっても、学校からテレワークに関する問い合わせはありませんでした。コロナ禍以前からテレワークができる環境を整備していたので、日々変わっていく状況に合わせて各学校で判断してもらえていました。また、Hardlockeyスマート導入時に全教職員向けの研修をJMCにしていただいたおかげで、安心して利用できていたようです。」(菅佐原主事)
働き方を選べるメリット
南足柄市教育委員会は、Hardlockeyスマートの活用状況を学校ごとにグラフ化するなど、分析を進めています。毎月の活用状況を見える化した結果、2020年4月以降のテレワークが増加していたことがわかり、教職員がさまざまな状況に合わせて働き方を選択できるメリットを感じたそうです。「文部科学省が推奨していたように、このような状況下でのテレワークは感染対策に加えて、児童・生徒の学習や先生方の業務を止めない手段としても有効な選択肢だったと思います」。(菅佐原主事)
さまざまな働き方を選択できるICT環境整備とルールづくり
最後に、新型コロナウイルス感染症によって働き方を選択できることの重要性が高まっている現在、お二人が感じている教職員の働き方改革の重要性や今後の取り組みについてお話しいただきました。
「働き方改革のために導入したHardlockeyスマートが、結果的にコロナ禍の先生方の働き方に合致しました。今後も都度出てきた課題をJMCと共有して、より良い運用ができれば嬉しいですね。コロナ禍の学校事情に合わせて、職員室以外の空き教室でも業務をしたいという意見も出てきています。学校内でもさまざまな働き方ができるように、先生方のご意見も伺いながらICT環境の整備を進めていきたいと思います」。(菅佐原主事)
「今後、GIGAスクール構想による学校のICT環境の変化に合わせて、新たなルール作りが必要だと思っています。その際に、仕事量をどのように減らし効率的にしていくかという点で、働き方そのものを見直していくことも重要だと感じています。先生方の働き方の選択肢としてテレワークがあること、学校の業務の中にも在宅でできる業務があることを考慮して進めていきたいと思います」。(遠藤指導主事)