湖南市教育研究所・湖南市立水戸小学校 (滋賀県)

課題
  • 校務でICTを有効活用したい
  • 教職員の負担を軽減したい
  • 校務支援システムを導入したい
導入製品・サービス
    • and.T学校Webライター
自治体規模
10校~29校
プロフィール

湖南市教育部教育研究所
滋賀県湖南市石部中央1-1-1

湖南市立水戸小学校
滋賀県湖南市水戸町31−1

印刷用資料
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取材日
2023年3月

2021年、湖南市は全ての小・中学校(小学校9校、中学校4校)にJMCの「and.T学校Webライター」を導入し、学校ホームページをリニューアルしました。and.T学校Webライター導入の効果や、学校ホームページの活用方針など、教育研究所の植西研究員と、水戸小学校の三浦教頭先生(当時)にお話を伺いました。

採用の決め手は操作性やバリアフリー機能

▲湖南市教育研究所 植西 亮太 研究員

湖南市の学校ホームページの位置付けと、and.T 学校ホームページ更新頻度も増加学校Webライターの導入に至った経緯について植西氏が語ってくださいました。「本市では全ての小・中学校が『コミュニティスクール』として、地域の方と連携し、協働で子供たちを育てる取組を推進しています。学校ホームページは保護者だけでなく、地域の方に学校を知っていただくための重要なツール。これまでは別のツールを使って学校ごとに制作を任せていましたが、デザインや更新頻度に差が見られたので、改善の方向に踏み切りました」。
 「サーバー群の更新に伴って、販売業者から教育情報システムのクラウド化とand.T学校Webライターのご提案をいただき、現在使っているツールと比較した上で全校への導入を決めました。採用のポイントは、とにかく操作が簡単ということや、どの先生でも使いこなせるので更新頻度も上がるだろうという期待があったためです。湖南市には外国籍の児童も多く、その保護者もホームページにアクセスします。『ふりがな表示』や『音声読み上げ』など、バリアフリー機能があることも大切なポイントでした」(植西研究員)。


先生の負担が減り、学校ホームページ更新頻度も増加

▲湖南市立水戸小学校 教頭 三浦 久輝 先生(当時)

and.T 学校 Web ライターを導入し、すでに効果を実感しているという植西氏。「ホームページのデザインが統一され、学校ごとの大きな差がなくなりました。先生が他の学校に異動しても新しく使い方を覚える必要がなく、操作も簡単なので先生の更新業務の負担も減っていると思います」。
 自身も積極的に学校ホームページを活用している水戸小学校の三浦教頭先生(当時)はこう話します。「以前は月に1回程度の更新でしたが、今は週に1回更新しています。伝えたい情報があるときに、気軽に更新できるようになったのが大きいですね。仮に操作など分からないことがあっても、ヘルプデスクに電話をすれば素早く、丁寧に答えていただけるのですぐに解決し、スムーズな更新につながっています」。


児童主体でトピックスを公開し、アクセス数がアップ

 

水戸小学校は独自の取組で、アクセス数を伸ばしています。「家庭学習を推進する『水戸小自主学習』のページを新設しました。児童が自宅で勉強した時に使ったノートを、Web上で他の児童も見られるように公開しています。どのように自主学習を進めたらいいか分からない児童にとって、他の児童のノートは参考になると思います。さらに、『自主学コンテスト』を実施し、児童の勉強に対するモチベーションの向上を後押ししています」(三浦教頭先生)。

「高学年の委員会活動でも、学校ホームページを活用しています。学校内で何かトピックスがあると委員会メンバーが写真を撮り、コメントをつけて『児童のページ』で公開しています。自分たちの言葉が掲載されるので、みんな意欲的に取り組んでいますね。児童が記事を勝手に上げるのではなく、校長や私が確認し、承認しないと公開できない仕組みになっているため、安心して児童に記事の作成を任せられます」(三浦教頭先生)。


情報モラル教育など学習に生かす

学校ホームページを更新することで、児童の学びにも生かせると語る三浦教頭先生。「児童や保護者にも、学校ホームページの存在はかなり浸透してきました。児童には学校ホームページの更新に関わりながら、情報モラルも学んでほしいと思っています。今の時代はインターネットやSNS上で情報があふれていますので、情報モラルは必要な学びだと考えています」。
 植西研究員は、学校ホームページを活用した取組を、積極的に市内で共有したいと話します。「最近、ある小学校で始めた試みで、児童の欠席・遅刻の連絡を学校ホームページでも受け付けるようにしました。その学校も外国籍の児童が多く、受付ページは4つの言語で説明しています。結果、保護者からの電話連絡はほぼなくなったと聞いています。水戸小学校の自主学習をはじめ、このような良い取り組みを全市に展開したいですね」。